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仕事について考えていた時、何を選択すればよいのか分からなくなっていた時期がある。
転職するべきか、このまま継続するべきか、それとも別の選択肢があるのか。
収入やスキル、人間関係など、考える要素はいくつもあった。ただ、情報を集めれば集めるほど、むしろ決められなくなっていった。
どれかを選ぼうとしても「本当にこれでいいのか?」という不安が残る。
一度決めても、すぐに「他の選択肢の方がよかったんじゃないか」と思ってしまう。
だからまた調べる。でも調べるほど選択肢が増えて、さらに迷う。
気づけば、何も決められなくなっていた。
その頃の自分は、今振り返ってみるとかなり曖昧な状態だった。
仕事を考えるうえでの判断基準は「現実的にできるかどうか?」よりも、「これを選べばこうなれるかもしれない!」という理想に寄っていた。
できないことも、努力すればできるようになるはずだと考えていたし、「なぜその仕事をするのか」という意味付けを強く求めていた。
ただ、その一方で、情報の整理や自己理解は追いついていなかった。
理想と現実の差に落胆したり、それでもやるべきだと自分を奮い立たせたり。
行動していないわけではないのに、「このままでいいのか?」という感覚だけが残り、前に進んでいる実感はあまりなかった。
特に苦しかったのは、「何を基準に選べばいいのか分からない状態」だった。
好きなことや興味のある仕事を選んでも、結果がついてこない。
逆に、結果は出ても長く続けられない。
どれを選んでもどこかに違和感が残る。
当時はその原因を、「選択がまちがっているから」だと思っていた。
でも、今振り返ると違った。
問題だったのは、「どれが正解か」で選ぼうとしていたことだった。
キャリアに一つの正解がある前提で考えている限り、どの選択にも不安が残る。何を選んでも、「これでいいのか?」という感覚は消えない。
年収、スキル、やりがい、働き方。
どれも大事に見えるからこそ、何を優先すればいいのか分からなくなっていた。
選択肢の多さによる迷いや能力問題もゼロではないが、単純に、「選ぶための軸」がなかっただけだった。
自分の中ではずっと「何を選ぶか」が問題だと思っていたが、実際は違った。
問題だったのは、「どうやって選ぶか」のほうだった。
判断軸がないまま選ぼうとすると、何を選んでも迷いは消えない。
だから当時は、何をやっても振り出しに戻るような感覚だった。
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